2016年11月09日
お染風
インフルエンザの予防接種はもうお済みですか?
このインフルエンザですが、明治の半ばまで、庶民は「お染風」と呼んでいたそうです。
「お染」とは、歌舞伎や浄瑠璃の「お染久松」のヒロインです。
江戸浅草の油屋の娘「お染」は、親が決めた許婚がいながら、丁稚の「久松」と、深い恋に落ちてしまいます。
実は「久松」は、ただの丁稚ではなく、御家再興を企てる侍で、本当は恋をしている場合ではないのですが、これが発端となって、とんでもない騒動が起きてしまいます。
「お染」は、あっさり恋に感染してしまいましたが、インフルエンザの感染力も、お染の恋に劣らず相当強力であったことから、インフルエンザのことを「お染風」と呼ぶようになったそうです。